普通、キスは
好きな相手にしか
しない |
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『誘惑のスウィートロマンス』
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著者*
水島 忍 画*
明神 翼
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| あらすじ |
大学生の早川深雪は、高校時代の友人西尾冬貴の弟の家庭教師をやることになった。初めて訪ねた家の前で、いきなり長兄の真先に「帰れ」と言われてしまった。真先は、深雪の教え子になる末っ子の葉月を、溺愛しているのだ。なんとか家庭教師を始めた深雪は、葉月からテストで百点取ったらキスしてと迫られた。それを真先に目撃され誤解で殴られてしまった! それを慰めてくれた次男の夏生にも何故か口説かれた。友人の兄弟二人から迫られ、長兄からは嫌われて――。 |
| ジャンル |
大学生・社会人 |
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発行日
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2006/02/25 |
ISBN
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824-7 |
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水島 忍
先生
コメント
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「胸さわぎシリーズ」の続編シリーズ……というか、番外編になっています。「胸さわぎのプロムナード」から四年前の話で、冬貴の友人であり、葉月の家庭教師でもある深雪ちゃんを巡る西尾兄弟物語です。あ、本命は長男・真先ですけど〜。優柔不断でいつも誰かに振り回されてばかりの深雪ちゃんに対して、頑固で真面目で一直線な真先、優しくて大人な次男・夏生、やんちゃで大人をナメまくりの中学生・葉月が絡んできます。ちなみに、冬貴はとてもクールです……。まだティーンなんですけどね(笑)。
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| 『誘惑のスウィートロマンス』本文抜粋 |
「すまない。だが、どうして逃げる?」
真先は僕が通り過ぎようとしたのが気に食わなかったらしい。だけど、別に今までも、会ったからって特別に話をしていたわけでもないのに、どうして文句を言われなきゃならないのか、よく判らない。
「別に逃げてませんよ。これから帰るところだったんですから」
「そうか? 何かやましいことがあるから、足早に通り過ぎようとしたんじゃないか?」
確かに足早に通り過ぎようとしていたかもしれない。それは真先の顔がいつも怖いからだ。誰だって、にらまれたくはないだろう。
でも、あなたがにらんでるからなんて、面と向かって言えないしな。
「真先さんの気のせいです!」
「いや、違う。気のせいなんかじゃない。確かにそうだ」
「決めつけはやめてくださいよ。僕、帰りますから」
そう言い捨てて、急いで玄関に向かおうとした。
「待て! 逃げるな!」
真先が追いかけてきたと思ったら、ふわりと身体が浮き上がる。気がつくと、僕は真先に後ろから抱え上げられていた。
まるで子供みたいに、胸や腹に手を回されて。
どんな馬鹿力も持ち主なんだ!
「軽すぎる……。一体、何を食べてるんだ。身体も薄っぺらいし、筋肉はあるのか?」
「他人の体型がどうだっていいでしょ! とにかく……放してください」
子供のように抱え上げられるなんてショックだ。僕はこれでも大学生なんだよ。って、自分で『これでも』って前置きするのは嫌なんだけど。
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