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やっとぼくに
甘えてくれるね
『もっと上手に甘えなさい』
著者* 峰桐 皇 画* 三城遥稀
注文
あらすじ やむを得ない事情で、保育園児の弟・広太と二人暮しをすることになった北川祐太は焦っていた。両親の離婚が成立したばかりの今、高校生の祐太がたった一人で二歳の弟の面倒を見ていることは絶対に誰にも知られてはならないのに、広太の通う保育園に市役所職員・小野崎孝司が視察のため派遣されてきたのだ。
保育園にまったくそぐわない雰囲気の大人の男である小野崎は、祐太にやたらとちょっかいをかけてくる。祐太は誰の助けも借りず、完璧に弟の世話をしようと奮闘するのだが……。
ジャンル 年の差
発行日
2005/10/25
ISBN
792-5
峰桐 皇
先生
コメント
こんにちは、OVISでははじめましての峰桐です。 さて今回は、私にしてはちょっと珍しいファミリー型BL(なんじゃソラ)をお届けします。
けなげに家庭を守ろうとする祐太と、そこに冷静な観察の目を下す大人の小野崎。年上の男性は、見てないようなところもきちんと見ていたりするものです。
果たして祐太は、ちゃんと小野崎に「上手に甘える」ことができるのでしょうか。最後には皆さんも一緒に幸せな気分になって頂ければ幸いです。
『もっと上手に甘えなさい』本文抜粋
 
しっとりとあたたかい口唇で口をふさがれて、祐太はただただ驚愕に固まる。少し角度をずらした男が一瞬だけ舌をあててきたが、すぐにそれはひっこんで、結局、表面を触れあわせるだけの軽いキスで終わった。
「……先制攻撃だよ」
 ゆっくりと顔を戻した小野崎は、どこか子供っぽい表情で言う。
「どうやらきみ、信じてくれてないようだったからね。───これで信じる? わかってくれた?」
 そこでさわやかにほほえまれても、いったいどう反応していいのかわからない祐太である。ぽかんとするばかりの口唇だけが……やけに熱い。
「一応、ぼくだって覚悟を決めての告白だからね。冗談ごとにされてしまうのは悲しすぎるよ。せめてこっちの本気くらいは知っておいてもらいたいなぁ」
「小野崎…さん……」
 なんで? という疑問が渦巻く祐太の顔には、そのとおりの言葉が刻まれていたのだろうか。小野崎がまた、にこっと笑った。
「きみがいけないんだよ。だってなんだかきみってば、出会った最初の瞬間から、妙にぼくを警戒していただろう? そういう風情はよくないね、逆に追いつめたくなるというのか、こっちとしても気になって仕方がない。そうこう思っているうちに、なんとなく、ね。まぁこういうのはフィーリングだ、言葉で説明するのは難しい」
 
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