教えなくても、
やり方はわかるだろう? |
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『キスの代償』
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著者*
宇宮有芽 画*
葛井美鳥
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| あらすじ |
長嶋は高校時代、憧れを抱いていた生徒会長に突然犯され、その後も嫌われたくない一心で彼に抱かれ続けていた。一年ほど関係が続いた後、長嶋が親の仕事の都合でドイツに渡ることになり、二人の関係が壊れるのを恐れた長嶋は彼への想いを綴った手紙を出すが、結局返事はこなかった。
その十年後、帰国して医療機器を扱う会社に就職した長嶋は、手酷く自分を振った相手・東郷と再会した。優秀な医者になった東郷に、些細なミスをたてに身体の関係を強要された長嶋は――。 |
| ジャンル |
医者 |
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発行日
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2005/9/25 |
ISBN
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786-0 |
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宇宮有芽
先生
コメント
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社会人もので、しっとりとした大人の恋愛を! と頑張ってみました。ずっと好きだった相手と再会して、また不安定な関係をくり返すことになり……。強引で勝手な男を嫌いになれず、でも素直に好きだと伝えることもできない長嶋の困惑と、振り回しているようでじつは振り回されている東郷との長いラブ・ストーリーです。お楽しみいただけましたら幸いです。 |
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| 『キスの代償』本文抜粋 |
「今日終わったら、来いよ」
仕事で来ている長嶋にあたりまえみたいな顔をして、誘ってくる。
「ブースの撤収もありますし、明日の打ち合わせもあって……無理です」
終了したあと、日本形成外科学会総会への出展準備のために荷物を移動することになっていた。
「何時間も拘束されるわけじゃないだろうが」
雪村だけならごまかせるが、あとで社長も合流する。
返事を躊躇した。
「───慧」
ハンカチで長嶋の手の傷口を押さえたままで、東郷が顔を近づける。もし傷が激しく痛くなったらと弱気になって、会場から少し離れた男子トイレを選んだので、他に誰もいなかった。
「………っ」
顔を傾けた東郷に、耳をゆっくりと舐められる。髪に熱い息がかかった。
カリッ……と耳朶に歯を立てられ、痛みに少し後ずさると耳元で何か囁かれた。
長嶋が部屋番号を教えられたのだ、と理解したのはハンカチとともにトイレに置いていかれたあとだった。 |
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