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こんなはずじゃ
なかったのに──!!
『恋愛ゲームの甘いワナ』
著者* 内田阿樹 画* 島崎刻也
あらすじ
男子校内でどちらがモテるか「告白して堕とせたら勝ち」という勝負をしている桜内拓斗は、ライバルに惨敗中だ。
一発起死回生を狙った拓斗が次のターゲットに選んだのは、校内でも有名な堅物数学教師の結城。
結城は教師とは思えないほど美形なのに、浮いた噂のひとつもない変人だ。
放課後さっそく数学準備室に向かった拓斗は結城に告白するが──!?
ジャンル
年の差
発行日
2004/7/24
ISBN
680-5
内田阿樹先生
コメント
以前、このお話の一部を雑誌に載せていただきましたが、今回は加筆修正してメデタク完結しました。
冷静沈着クールな大人の男をイメージしてかいた結城先生は、冷たい氷に甘々な砂糖がタップリかかってるし…
元気いっぱいになるはずの拓斗は、モヤモヤ悩んでるし…
書き始めた頃に思い描いていたキャラとは違った雰囲気になりましたが、いかがでしょうか?
お気に入りは大介。恋人にするなら彼が一番かな…。
『恋愛ゲームの甘いワナ』本文抜粋
 でも……なんで結城は突然、俺を抱き締めたりしてるんだろ?
「ゆ…うき……センセ?」
 真意を確かめるように、名前を呟いた俺を、結城はさらにシッカリ抱き締めた。
「俺と付き合いたいんだろう? 付き合ってやってもいいけど……それじゃ、こうしてもいいってことだよな」
 耳元で囁かれるバリトンは、先ほどまでの冷たい響きとは微妙に違ってる。
 背筋がゾクゾクしちゃうくらい色っぽい。同じように低い声なのに、どうしてこんなに違うのかな?
 ただでさえ狂いはじめてた俺の感覚は、その声に惑わされるようにグチャグチャに崩れはじめる。
 ボ〜ッとなって抱き締められたまま結城を見上げると、唇が温かいもので塞がれた。
 
 ……キス…されてる?
 俺って、結城にキスされてるのか?
 もちろん、それが目的だったんだけど。こんな急展開は、想像してなかった。絶対に付き合ってもらうんだって意気ごみはあっても、まだ心の準備ができてなかったのに。
 ドッキン、ドッキン……。
 唇から心臓が飛び出してきちゃうんじゃないかってくらい、鼓動が激しくなってくる。
 俺は、呼吸するのも忘れちゃうほど動揺してるのに。結城の唇は、おちついて何度も角度を変えながら俺を啄ばんだ。
 
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